研究結果報告書

研究報告書8・ヘッドライトの磨き

①なぜ、黄ばむのか?ヘッドライト。

先日から営業車となったインスパイア。よく見るとヘッドライトが黄ばみ始めています。街中を走っていると、かなり多くのクルマに「ヘッドライト黄ばみ」現象が現れております。中には車検が通るのか疑うようなレベルのものも。原因は、紫外線・洗車傷・熱と言われております。大昔のクルマだとヘッドライトはガラス製だったのですが、現在はポリカーボネート製になっており、このような現象が起きるようになりました。ヘッドライトの黄ばみ除去は、中古車を扱う者にとって必須の技術であります。

②ポリカーボネートの特徴

なぜ、ヘッドライトはガラス製からポリカーボネート製へ変更になったかと言えば「利点」が多いからです。①透明度が高い②軽い③割れても飛び散らない④強度が高い⑤形成が容易。などがあげられます。半面デメリットとしては①傷がつきやすい②劣化しやすい。などでしょうか。どんな達人でも傷を付けずに洗車をするのは不可能です。細かい洗車傷に汚れが蓄積し、そこから紫外線、ヘッドライトの熱などによって徐々に黄ばみが発生し、放置すればまっ黄色になります。インスパイアのヘッドライトを見ても、垂直面より陽のあたりが良い水平面の方に汚れが多く見られます。

③下処理

これは下処理中の写真です。とりあえず汚れを全て削り落とします。よけい曇った感じになります。耐水ペーパーを使いますが、ここで仕上がりが決まると言っても過言ではありません。耐水ペーパーに抵抗がある方はコンパウンドでも落とせますが、恐ろしく時間が掛かるので耐水ペーパーによる下処理をお勧めします。汚れ具合に応じて、なるべく細めのペーパーで済ます方が後から楽です。深い傷を付けないように丁寧に、丁寧に汚れを削ります。削っては乾いた状態で汚れの落ち具合を確認し、何度も何度も、ペーパー目が均一になるように削っていきます。

④仕上げ

耐水ペーパーでの汚れ除去が終わったら、コンパウンドにより表面を再び平らにするべく磨きます。耐水ペーパーでの作業を丁寧に仕上げると、コンパウンドでの作業が非常に楽です。あっという間に再び透明度を取り戻していきます。ペーパー掛けが雑だと細かい線傷がいつまでも残って消えません。このあたりは何度も失敗して経験値を得ていくようになります。

⑤コーティングして完成

磨き終わってキレイになったら、最後にコーティングします。コーティングしても、やがて黄ばんでいく事は避けられませんが「やらないよりは絶対マシ。」です。丸裸のポリカーボネートをコーティングで包んであげましょう。これにより洗車傷を抑え、汚れの付着を少なくすることで透明度が持続します。これを読んで自分でやってみて「失敗しちゃった!」という方は、研究所へお越しください。お助けいたします。

研究報告書7・一年前に磨いたクルマを磨く!

①思い入れ。

全ては、このクルマから始まりました。「ミニクーパーSデザイナーズチョイス」です。何を隠そうこのミニクーパーSは、日本中古車研究所の仕入れ第一段グループなんです。個人的に欲しくて買いました。あとのクルマは全てご成約頂きましたが、このクルマだけ売れ残りました。この度オープン一周年を記念して、起業当時の磨き技術と今の技術を比べてみることにしました。もちろん当時の私なりに、納得するまでキレイにして飾ってました。見に来てくださったお客様の評判も上々。しかし当時の私の力では「これは仕方ない。」として、諦めていた部分が多少あったのも事実です。今こそ一年かけて身に付けた磨き術の集大成をこのクーパーSに試したいと思います。このクルマを見たいと多くのお客様が立ち寄って下さり、結果として販売にも結び付いております。その貢献を讃えてクーパーSをピカピカに致します!

②植物の力。

写真はルーフの拡大写真です。無数のシミが確認頂けると思います。これは木や草などから放出された「何か」がもたらしたものです。種や落ち葉、樹液などだと思います。付着しても一週間以内くらいで洗車すれば問題ありませんが、半月~一月くらい放置すると普通の洗車では落ちなくなる場合があります。白いクルマだと発見が早いのですが、黒や紺などの濃色系だとパッと見では分かりません。なのでウチでは雨が降ろうが降るまいが、汚れていようがいまいが週に一度洗車しています。夏場など車内が高温になるのを防ぐため、木の下にクルマを停めている方を見かけますが注意してください。その他黄砂や花粉、虫の死骸や鳥のフンなどでも同様の事が起きる場合がありますので、愛車のお手入れはコマメに実施しましょう!

③洗車の目的。

磨く前には洗車します。汚れを落とすためでもありますが、磨き前の洗車は塗装表面の状態を見るためでもあります。下処理をおろそかにするとポリッシャー(磨く機械)の工程でガッカリします。洗車しながら磨きの工程を考えていきます。程度のひどいモノほど強力な研磨を行い、徐々に優しい研磨作業に移行します。程度が良ければ最初から優しい研磨作業でも充分です。各工程を進めていく時に注意しなければならないのは「各工程をおろそかにしないこと。」です。最初からキレイにしようと考えず、必要な工程をキッチリ行う事が大切です。強い研磨の工程は、粗削りです。傷を目立たなくするというより「ボディ全面に傷を入れる」という作業になります。始める前よりも全体的に曇った状態になります。ここをおろそかにすると、最終工程まで行ってもおろそかなまま仕上がります。一年前までは初歩的な研磨の技術しかなかったので、クーパーSの仕上がりは「雨染みや線傷が残りつつ、無傷だった部分だけがキレイになった。」という仕上がりでした。今にして思えばですけど。当時は私も「うわー。キレイになったな~!」と納得の上で展示してました。お恥ずかしい限りです。

④傷の確認。

全体を見て、どの部分をどの作業で磨くか決めます。完全にクリア層を超えてるものは深追いしないことにしています。何度も失敗を繰り返して、そう考えるに至りました。回転工具は便利な分、一瞬のミスで決まってしまう事があります。後悔先に立たずです。写真はピンボケしてますがリヤバンパーの写真です。上面の線傷は充分消せますが角(映りこんだ自転車のタイヤ付近をご覧ください。)の部分の縦傷はムリと判断しました。あとは飛び石なんかで塗装が欠けちゃってるとこもムリです。

⑤雨の力。

濃色は雨染みが目立ちます。特にコーティング施工車は雨染みが多いです。輸入車は国産車と比べ大切にお使いになる方が多いので、コーティング施工率が高いように感じられます。クーパーSもコーティング施工車でした。とても大切に使われていたことが、こうした施工記録や点検記録簿、車内の様子などで分かります。写真はウォッシャーノズルの左側です。ピンボケしてます。屋内で黒いクルマの撮影は難しいです。ノズルの接地面にたまっている石灰?のようなものが前から気に入らなかったので、この機会にサヨナラします。ボンネット全体に雨染みがあります。これも除去して参ります。

⑥マスキング。

磨き工程でポリッシャーを使うところを想像しながら当てたくないけど当たりそうなところや、あとあと飛び散ったコンパウンドの掃除が面倒そうなところ、外した方が効率のよさそうなところを外したりマスキングテープなどで覆っていきます。今回はウォッシャーノズルとワイパーアーム、カウルトップを外しました。それとナンバー取り付け部分の土台も。この作業もおろそかにすると、ポリッシャーが一瞬で失敗に導いてくれます。

⑦磨き開始!

まだ粗削りの段階です。左フロントフェンダーからフード、フロントバンパー、右フロントフェンダーまで作業しました。写真だと分からないと思いますが最初よりも曇った感じです。ちょっとガッカリしますが、キレイにするためには必要な工程です。

⑧雨染み除去完了。

ドアパネル上部です。ここには以前、ウロコのように雨染みが沢山ありました。このミニクーパーSの車体色ですが、正式名称は「アストロブラック」と言います。磨いてみると青みが増したような感じになります。これが本来の塗色です。アストロブラック。どんな意味ですかね?

⑨鏡面仕上げ。

最終工程を終えたドアパネルです。黒いクルマだと太陽の下で見ると「オーロラマーク」と呼ばれるギラギラした磨き傷が残ります。プロの磨き屋さんなどは、オーロラマークを消す技術を持っています。この度私も研究の甲斐ありまして、オーロラマークを消す技術を習得しました。まるで鏡のように色鮮やかに映り込んでいます。私が会社員だった頃、あるベテランの営業マンがいました。その方はあまりガツガツしたタイプではなく、出世欲がなくてキッチリしたことが苦手で、どっか抜けてるようないわゆる「憎めないタイプ」の方でした。店舗の整備部門を任されていた私は、仕事を終え帰宅しようと工場を通ったら、その営業マンが売った中古車を汗だくで磨いていました。と言っても営業マンですから、それなりの洗車やワックス掛けです。しかし、Yシャツの袖をまくり、流れる汗をタオルで拭い、出来るだけキレイにしようと作業する姿は「カッコイイ。」と思いました。その時に営業マンが得意げに言ったのが「オレが売った中古車は、新車よりもキレイなんだ!(笑)」思わず「そうだね!(笑)」と返しました。今でも納車準備をする度に、この事を思い出します。

⑩一年間の集大成!

完成しました!今持っている技術を全てつぎ込んで。自分の中では最高傑作となりました。来年になればまた不満が出てくるかもしれませんが(笑)。普通これだけ在庫期間が長いクルマはオークションで売却してしまうのですが、冒頭に申し上げた通り未だに引き合いが多く「ミニが置いてあるお店」として覚えて下さっているお客様もおります。集客力が高いクルマでもある為、オークションに流すつもりはございません。おそらく売ってもまた第一世代のミニを仕入れるでしょうし。やっぱりクルマのスタイルは重要ですので、第一世代ミニに魅力を感じます。見ると引き込まれるような不思議な魅力があるクルマです。故障診断機も入手したので、輸入車の故障に対応できるという事もあり、ゆくゆくは趣味のクルマとして自分で持っても良いかと考えてます。

研究報告書6・展示車両について

①うちの展示場の秘密

研究所の展示場は、ちょっとだけ傾斜を与えております。更地だったこの土地を見た時にひらめきました。国道4号線に面したこの場所で、最大限に展示車を引き立てるには整地の段階から工夫しなくては!と、私なりに4号線を通る方々が展示車を見たときにカッコよく見える角度を計算して創りました。奥に行くほど高く盛り、道路側へ低くなるよう削り。少しクルマが前傾姿勢になるように。せっかくゼロから創ることができるのに、ただ平らにするのでは面白くありません。あとは塀の裏にクルマを数台隠しておけるようにしました。すぐに手を付けられない商品化前のクルマ・解体処分するクルマ・事故修理で預かっているクルマなど、通る方々に見せたくないクルマを保管するためです。展示場がクルマの晴れ舞台なら、こっちは舞台裏の控室でしょうか。これ中古車店には絶対必要だと思います。

②展示車両の維持管理

展示場とはクルマにとって晴れ舞台だと思ってます。しかしながら屋外ですのでクルマの外敵がたくさんいます。春は花粉や黄砂、梅雨は雨、夏は日差し(紫外線)に台風、秋は落ち葉、冬は雪。自然がもたらすものだけでもこのくらいあります。そのほか上空には鳥も飛べば虫も飛びます。鳥のフンやクモの巣にも気を付けなければなりません。それとここは4号線で交通量が多いので、走行中のクルマから出るブレーキダストなどの鉄粉も厄介。毎日の洗車はクルマにも良くないし体力的にもキツイので、週に一回程度の洗車をしております。その洗車方法にも、私なりに幾多の工夫を凝らしております。話すと長くなりますので、また別の機会にでもお付き合いください。

③常にベストの状態で!

クルマを仕入れて展示するには商品化をしなければなりません。見に来ていただいた方に対する礼儀として、出来る限りベストな状態を保たなければならないと考えております。車検が残っているクルマであれば試乗することもありますし、エンジンを掛けてみたい方だっています。その要望に関しては応えられるようにしておきます。逆にワイパーゴムやエンジンオイルなどは、なるべく納車直前に実施した方がお客様も喜ぶのでそのままです。ただ一年もやっていると、私の技術も向上して参ります。その時は自分なりにベストの状態にしたクルマを展示しましたが、2~3ヵ月も経つと新しい技術がどんどん身に付くので「今ならこの傷消せるかなぁ…。」とか思ってしまいます。私の場合やらなきゃ気が済まないタイプなので、一時そのクルマは展示場から消えてガレージへ。外装だけでなく、ベルトが鳴いたとか、雨漏れしたとか、メーター内の警告灯が点いた時なども速攻で直しております。おかげで故障診断機も買いました(笑)「売れたら直す。」というお店もありますが、逆に売れてから修理代が幾ら掛かるのか調べるというのが私は不安でダメです。

④あんまりトラブらないうちの子たち。

当研究所の販売後のトラブル発生件数。思ったよりも少ないです。(あくまで今のところですよ!)今後でてくるかもしれないし声を大にしては言いませんが。ネットを見て遠方からの注文もありますので「このくらい仕方ない。持っていくのも遠いし。」とクレームを言わない方もいるかもしれません。遠方のお客様、何でも言ってくださいね~!売りっぱなしはイヤなんで。もちろんトラブルゼロではありません。納車前には私なりの点検整備をしてお渡ししておりますが、全て防げるとは思ってません。今までで起きたトラブルと言えば、エアコンコンプレッサー固着によるエンジン始動不能がありました。こちらは販売時にJAFと中古車保証に加入頂いていたので、JAFさんで最寄りの整備工場へ搬送し保証の修理で解決しております。それと昨年秋に販売したお客様のフォルクスワーゲンがエンジン不調と複数の警告灯点灯ということでJAFにて搬送されました。診断結果はNO1プラグコード不良による失火でした。それで警告灯が点灯したようです。部品を取り寄せ、ついでにプラグも交換して終了。警告灯は故障診断チェッカーで消しておきました。私がトラブルと思うのはこの2件です。無事解決したとは言え、ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。細かいのもあります。たとえばルームランプ点けっぱなしでバッテリー上がっちゃった。凍結時に作動させたのでワイパーゴム切れちゃった。など。バッテリー上がりの方は、販売時にJAFにご入会頂いていたのでレスキューにてエンジンを始動してもらい、充電量などを測定し完了。ワイパーゴムは輸入車だったのでホームセンターなどには在庫がなく、部品を取り寄せして交換しました。このへんは大したトラブルではないですけど。しかしお客様も増えてきたので、研究所でもそろそろ代車を用意しなければ…。

⑤展示場の維持管理

写真をご覧ください。日本中古車研究所の旗揚げ前の写真です。一年通して展示場を見て参りました。この場所は裏が山、両隣が原っぱ、前が土手。緑に囲まれてます。自分の土地だけはアスファルト舗装しましたが、四方は全て国の土地です。誰も面倒見ないので、草がボーボーになります。自分でやるしかありません。最初の頃は何度も草刈りするのが面倒で、土が見えるくらいキッチリとやってました。しかしお店としてみると、草木一本生えていない地面丸出しの土地よりも少しは緑があった方が良いと思い、最近では多少残してコマメに刈ることにしました。秋になると木々たちが沢山の落ち葉を落とします。毎朝掃き掃除からはじめますが、それはそれで通る人からは活気があって見えて良いのかと。冬になると積もった雪が溶けません。裏山の木はほとんどが杉なので、冬場も葉をつけたままです。日が差しません。なので除雪機を準備しました。うちの前の歩道も同じように日陰で雪が溶けないので、ついでに除雪しております。割と人通りもあるし。すると近所の方から「いつもありがとう。」なんてお礼を言っていただけるようになりました。うれしかったです。もし日当たりが良く自然に雪が溶ける土地だったら、お互いにこんな会話は無かったと思います。手間ひま掛かる場所ですが、ここを選んで良かったと思っています。草刈機も除雪機も、ここで事業を始めてなければ触ることもなかったでしょうし、いろんな方と会話できて退屈しません。それと日が差さないのでクルマの塗装には非常に良い土地です。夏場の電気代がものすごく安く済むのも気に入ってます。

研究報告書5・代行落札について

①最新の買い方!それは代行落札。

当研究所でも近頃増えてきた代行落札。ここのところ、成約の8割が代行落札によるものです。近くを通る方はご覧になっているかもしれませんが、展示場に一度も並ぶこともなく「売約済」の看板が掛けてあるクルマがあります。これらは全て代行落札でご契約いただいたクルマです。それでは代行落札の依頼方法、メリットやデメリット、上手に利用する方法や考え方をご説明させて頂きたいと思います。

②代行落札のメリット

お客様にとって代行落札の最大のメリットは「自分の決めた値段で買えること。」これが一番でしょうね。一口に中古車といってもカーセンサーなど中古車検索サイトをみると値段はバラバラです。当然です。中古車は2つと同じものがありません。なので値段が変わるのは当たり前です。一定の相場はありますが、売り手の付けた値段と買い手の価値観が一致した時に「売買契約」が締結します。しかし、当研究所の代行落札では値段を決めているのはお客様です。「このクルマなら総額でここまで出せる。それ以上なら要らない。」と言える買い方です。実に単純明快なシステムです。しかも全国各地から探せますので、理想のクルマが見つかる確率も非常に高くなります。

③代行落札を依頼する前に…。

大雑把に「軽自動車。」とか「8人乗りのクルマ。」とかでも構いませんが、ある程度の車種を決めて来ていただけるとスムーズです。それと許容範囲。「古くても年式はココまで。」とか「距離は乗っててもこのくらい。」などをご提示いただければおおよその相場もお伝えしやすくなります。それと大事なのが「予算」です。できれば正直なところをお話し頂ければ嬉しいですが、そうは行かないのが通常です(笑)駆け引きして下さって構いませんので希望予算をお伝えください。①車種②年式と距離の許容範囲③予算。最低限この3つは、お客様の方で考えて来ていただけると助かります。その他、希望の色やグレードなど情報は多ければ多いほど絞り込みしやすくなります。しかしあんまり絞り込みすぎると見つけるのにお時間が掛かってしまうので、沢山希望がある場合の依頼はお早めに!

④代行落札の依頼

車種・年式・走行距離など、お客様から頂いた情報をもとに「落札相場」をお見せいたします。そこで相場を参考に「概算見積書」を作成しますので、予算と比較して頂きます。お申込み頂く場合は事前に申込金をご入金いただきます。申込金の金額は入札見込み額に応じて変わりますが、おおよそ入札見込み額の10%だとお考え下さい。落札できた場合はそのまま車両代金の一部として充当させていただきますが、落札出来なかった場合は全額返金致します。尚、一回の入札につき540円の入札料が掛かります。初回分は当研究所で負担致しますが、2回目以降はご請求させていただきますのでご了承ください。

⑤代行落札のメリット(売り手の場合)

余談になりますが代行落札の場合、当然売り手の販売利益は下がります。当研究所の場合はオークション会場からの請求書を提示の上、落札価格そのままでお客様へご請求しております。所定の落札手数料を頂いておりますが数万円程度です。私のメリットは何なのか?と言えば、在庫車を持たずに販売ができる事です。人それぞれ考え方は違いますが、私の場合理想とする中古車販売店経営とは「在庫車を極力少なく持つこと」です。買い手が付いているクルマを販売していく事ほどリスクのない方法は他にありません。そして最大のメリットと言えばお客様が増える事です。この2つが果たされるのであれば、販売利益は大した問題ではございません。

⑥代行落札の不安なところ

画像をみてクルマという高額商品を買う。これに抵抗を感じる方もいるでしょう。年齢や男女の差に関わらずイヤなものはイヤだと思います。若い男性でも「僕は絶対に現車を見なきゃ買えない!」という方もいれば、年配の女性でも画像を見ただけで「じゃあ、これでお願いします。」と、あっさり決めてしまう方もいます。この差はなぜなのか?考え方の違いだと思います。中古車である以上「無傷」である事はほぼ皆無です。しいて言えば新車でも無傷は滅多にありません。展示中・保管中・に付く傷や凹みは、どうしても…。塗装ムラやゴミなどの異物混入による塗装不良なんかもたまにあったり。しかし新車の場合「新車一貫保険」というものがあり、お客様にお渡しする前ならば保険で修理できます。だからキレイな状態で納車できるわけです。つまり代行落札でも画像で判断できなかった気になる傷や凹みは、直してしまえばよいということです。そう考えると抵抗も薄れるんじゃないかと思います。購入と同時ですから格安で修理させていただきますよ!

⑦大事なのは信頼関係

やはり最終的に売買契約とは、売り手と買い手の信頼関係が重要だと思っています。「商品の価値+信頼感」。これがあって安心して買えるかどうかが決まります。昔からの知り合いではありませんから、お互いの事をよく分かりません。それでも初めて会って買って下さる方がいるという事は、信頼できるかどうかを瞬時に見抜いて下さった結果だと思わせてもらってます(笑)また、せっかく来てもらったのに他店で購入された方もいますので、これは私の修業が足らなかったと反省させて頂いております。今後とも多くの皆様からご支持頂けるように精進して参りますので、日本中古車研究所を何卒よろしくお願い申し上げます!

研究報告書4・登録済み未使用車について

①登録済み未使用車の発生理由

「登録済み未使用車」というクルマがあることをご存知でしょうか?買い手のいない新車を販売店名義で登録したクルマです。一度でも登録されれば「中古車」として分類されます。なぜ、わざわざ新車を中古車にしてしまうのか?というと、平たく言えば登録台数を伸ばすためです。新車メーカーと販売会社の間で取り決められたルールがあり、ある台数まで登録すれば破格の奨励金がもらえます。販売会社の規模によってまちまちですが、当時私が勤めていた販売会社では一回の施策で2~3000万円ぐらいもらえていたと聞きました。あと数十台で目標に届くとなれば、普通やるでしょ?新車より価値は下がるけど価格がゼロになるわけではありません。極上中古車として販売できるし、試乗車としても利用できます。実はこの度、お客様から代行落札を依頼され「ダイハツムーブカスタム」を販売させていただくことになりました。私は新車販売会社にいた頃「登録済み未使用車を買うなら、もう少し頑張って新車にした方が良いだろう。」と考えていましたので登録済み未使用車には関心がありませんでした。しかし、今回の件で認識を改めざるを得ないこととなりましたのでご報告致します。(ムーブカスタムのオーナー様には、ホームページに掲載する許可を得ております。)

②評価点S点

オークション会場の出品票には必ず評価点が付きます。S点・6点・5点・4.5点・4点・3.5点・3点・2点・1点・R点等です。R点は事故車、修復歴車、エンジン不良、などのクルマを言います。反対にS点が最高レベルで、今回のムーブカスタムはS点でした。走行距離6kmだし。ムーブカスタムの相場を調べ、陸送費用・落札手数料など総支払予想額を算出し、お客様のゴーサインを貰ってオークションで落札しました。6kmという距離から試乗車として使用していたことは無いでしょうし、運転席ドアの下にステップを保護する青いテープが張ってあるところを見ると中古車として売ってたわけでもなさそうです。検査員記入欄には「ステレオレス穴・フロアマットなし」の表記。ほぼ間違いなく登録済み未使用車、通称「マル販車」ですね。

③選ぶなら登録済み未使用車でも「展示車」じゃないクルマがオススメ!

登録済み未使用車と言っても様々です。ショールームに飾ってあったクルマ、展示場に飾っていたクルマなど。本当に状態の良いクルマが欲しいなら、純粋な「マル販車」を選びましょう。試乗車は登録して試乗に使ってますから「未使用車」ではありません。ご注意ください。なぜ飾ってあったクルマじゃダメなのかと申しますとショールームに飾ってあったクルマの場合、多くのお客様に見て・触れて・確かめてもらうことが目的です。多少なりとも汚れたり、軽微な傷などもつきます。店内ということでお客様が連れてきたお子様たちの遊び道具になることも…。じゃあ、その分値段が下がるかといえば年式と走行距離は変わりませんので、よほど大きな傷でもなければ当然値段は同じです。では、外の展示場にあったクルマは?といえば確かにショールームに飾ってあったクルマと比べ、触れられる頻度は下がると思います。しかし屋外とあっては雨も当たればホコリもつきます。洗車の頻度が上がるんですね。自動洗車機を使わずに手洗いで。と言っても、やっぱり洗車は細かい傷の原因になります。もちろん気にしなくても良いレベルではありますが、どうせ同じ値段なら誰も触らなかったクルマの方が気分的にいいですよね。見分け方は「保護テープ」が一番簡単です。ボディーに保護テープを貼ったまま展示車として飾っているお店はありません。

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