研究結果報告書

研究報告書5・代行落札について

①最新の買い方!それは代行落札。

当研究所でも近頃増えてきた代行落札。ここのところ、成約の8割が代行落札によるものです。近くを通る方はご覧になっているかもしれませんが、展示場に一度も並ぶこともなく「売約済」の看板が掛けてあるクルマがあります。これらは全て代行落札でご契約いただいたクルマです。それでは代行落札の依頼方法、メリットやデメリット、上手に利用する方法や考え方をご説明させて頂きたいと思います。

②代行落札のメリット

お客様にとって代行落札の最大のメリットは「自分の決めた値段で買えること。」これが一番でしょうね。一口に中古車といってもカーセンサーなど中古車検索サイトをみると値段はバラバラです。当然です。中古車は2つと同じものがありません。なので値段が変わるのは当たり前です。一定の相場はありますが、売り手の付けた値段と買い手の価値観が一致した時に「売買契約」が締結します。しかし、当研究所の代行落札では値段を決めているのはお客様です。「このクルマなら総額でここまで出せる。それ以上なら要らない。」と言える買い方です。実に単純明快なシステムです。しかも全国各地から探せますので、理想のクルマが見つかる確率も非常に高くなります。

③代行落札を依頼する前に…。

大雑把に「軽自動車。」とか「8人乗りのクルマ。」とかでも構いませんが、ある程度の車種を決めて来ていただけるとスムーズです。それと許容範囲。「古くても年式はココまで。」とか「距離は乗っててもこのくらい。」などをご提示いただければおおよその相場もお伝えしやすくなります。それと大事なのが「予算」です。できれば正直なところをお話し頂ければ嬉しいですが、そうは行かないのが通常です(笑)駆け引きして下さって構いませんので希望予算をお伝えください。①車種②年式と距離の許容範囲③予算。最低限この3つは、お客様の方で考えて来ていただけると助かります。その他、希望の色やグレードなど情報は多ければ多いほど絞り込みしやすくなります。しかしあんまり絞り込みすぎると見つけるのにお時間が掛かってしまうので、沢山希望がある場合の依頼はお早めに!

④代行落札の依頼

車種・年式・走行距離など、お客様から頂いた情報をもとに「落札相場」をお見せいたします。そこで相場を参考に「概算見積書」を作成しますので、予算と比較して頂きます。お申込み頂く場合は事前に申込金をご入金いただきます。申込金の金額は入札見込み額に応じて変わりますが、おおよそ入札見込み額の10%だとお考え下さい。落札できた場合はそのまま車両代金の一部として充当させていただきますが、落札出来なかった場合は全額返金致します。尚、一回の入札につき540円の入札料が掛かります。初回分は当研究所で負担致しますが、2回目以降はご請求させていただきますのでご了承ください。

⑤代行落札のメリット(売り手の場合)

余談になりますが代行落札の場合、当然売り手の販売利益は下がります。当研究所の場合はオークション会場からの請求書を提示の上、落札価格そのままでお客様へご請求しております。所定の落札手数料を頂いておりますが数万円程度です。私のメリットは何なのか?と言えば、在庫車を持たずに販売ができる事です。人それぞれ考え方は違いますが、私の場合理想とする中古車販売店経営とは「在庫車を極力少なく持つこと」です。買い手が付いているクルマを販売していく事ほどリスクのない方法は他にありません。そして最大のメリットと言えばお客様が増える事です。この2つが果たされるのであれば、販売利益は大した問題ではございません。

⑥代行落札の不安なところ

画像をみてクルマという高額商品を買う。これに抵抗を感じる方もいるでしょう。年齢や男女の差に関わらずイヤなものはイヤだと思います。若い男性でも「僕は絶対に現車を見なきゃ買えない!」という方もいれば、年配の女性でも画像を見ただけで「じゃあ、これでお願いします。」と、あっさり決めてしまう方もいます。この差はなぜなのか?考え方の違いだと思います。中古車である以上「無傷」である事はほぼ皆無です。しいて言えば新車でも無傷は滅多にありません。展示中・保管中・に付く傷や凹みは、どうしても…。塗装ムラやゴミなどの異物混入による塗装不良なんかもたまにあったり。しかし新車の場合「新車一貫保険」というものがあり、お客様にお渡しする前ならば保険で修理できます。だからキレイな状態で納車できるわけです。つまり代行落札でも画像で判断できなかった気になる傷や凹みは、直してしまえばよいということです。そう考えると抵抗も薄れるんじゃないかと思います。購入と同時ですから格安で修理させていただきますよ!

⑦大事なのは信頼関係

やはり最終的に売買契約とは、売り手と買い手の信頼関係が重要だと思っています。「商品の価値+信頼感」。これがあって安心して買えるかどうかが決まります。昔からの知り合いではありませんから、お互いの事をよく分かりません。それでも初めて会って買って下さる方がいるという事は、信頼できるかどうかを瞬時に見抜いて下さった結果だと思わせてもらってます(笑)また、せっかく来てもらったのに他店で購入された方もいますので、これは私の修業が足らなかったと反省させて頂いております。今後とも多くの皆様からご支持頂けるように精進して参りますので、日本中古車研究所を何卒よろしくお願い申し上げます!

研究報告書4・登録済み未使用車について

①登録済み未使用車の発生理由

「登録済み未使用車」というクルマがあることをご存知でしょうか?買い手のいない新車を販売店名義で登録したクルマです。一度でも登録されれば「中古車」として分類されます。なぜ、わざわざ新車を中古車にしてしまうのか?というと、平たく言えば登録台数を伸ばすためです。新車メーカーと販売会社の間で取り決められたルールがあり、ある台数まで登録すれば破格の奨励金がもらえます。販売会社の規模によってまちまちですが、当時私が勤めていた販売会社では一回の施策で2~3000万円ぐらいもらえていたと聞きました。あと数十台で目標に届くとなれば、普通やるでしょ?新車より価値は下がるけど価格がゼロになるわけではありません。極上中古車として販売できるし、試乗車としても利用できます。実はこの度、お客様から代行落札を依頼され「ダイハツムーブカスタム」を販売させていただくことになりました。私は新車販売会社にいた頃「登録済み未使用車を買うなら、もう少し頑張って新車にした方が良いだろう。」と考えていましたので登録済み未使用車には関心がありませんでした。しかし、今回の件で認識を改めざるを得ないこととなりましたのでご報告致します。(ムーブカスタムのオーナー様には、ホームページに掲載する許可を得ております。)

②評価点S点

オークション会場の出品票には必ず評価点が付きます。S点・6点・5点・4.5点・4点・3.5点・3点・2点・1点・R点等です。R点は事故車、修復歴車、エンジン不良、などのクルマを言います。反対にS点が最高レベルで、今回のムーブカスタムはS点でした。走行距離6kmだし。ムーブカスタムの相場を調べ、陸送費用・落札手数料など総支払予想額を算出し、お客様のゴーサインを貰ってオークションで落札しました。6kmという距離から試乗車として使用していたことは無いでしょうし、運転席ドアの下にステップを保護する青いテープが張ってあるところを見ると中古車として売ってたわけでもなさそうです。検査員記入欄には「ステレオレス穴・フロアマットなし」の表記。ほぼ間違いなく登録済み未使用車、通称「マル販車」ですね。

③選ぶなら登録済み未使用車でも「展示車」じゃないクルマがオススメ!

登録済み未使用車と言っても様々です。ショールームに飾ってあったクルマ、展示場に飾っていたクルマなど。本当に状態の良いクルマが欲しいなら、純粋な「マル販車」を選びましょう。試乗車は登録して試乗に使ってますから「未使用車」ではありません。ご注意ください。なぜ飾ってあったクルマじゃダメなのかと申しますとショールームに飾ってあったクルマの場合、多くのお客様に見て・触れて・確かめてもらうことが目的です。多少なりとも汚れたり、軽微な傷などもつきます。店内ということでお客様が連れてきたお子様たちの遊び道具になることも…。じゃあ、その分値段が下がるかといえば年式と走行距離は変わりませんので、よほど大きな傷でもなければ当然値段は同じです。では、外の展示場にあったクルマは?といえば確かにショールームに飾ってあったクルマと比べ、触れられる頻度は下がると思います。しかし屋外とあっては雨も当たればホコリもつきます。洗車の頻度が上がるんですね。自動洗車機を使わずに手洗いで。と言っても、やっぱり洗車は細かい傷の原因になります。もちろん気にしなくても良いレベルではありますが、どうせ同じ値段なら誰も触らなかったクルマの方が気分的にいいですよね。見分け方は「保護テープ」が一番簡単です。ボディーに保護テープを貼ったまま展示車として飾っているお店はありません。

④登録済み未使用車の外装状態

登録済み未使用車は登録してから一定の期間が経っているので、水垢やホコリなどが付着し汚れています。でも、これは新車も同じ。新車だって登録の直前に生産しているわけではありませんので、一定期間どこかに放置されています。放置期間はタイミング次第でしょうが、私が知る最長記録は3年でした。もっと短いクルマもあるでしょうし、更に長い期間放置されているクルマもあるでしょう。それを販売したお店がキレイに洗って新車として販売しているので、登録済み未使用車の外装程度は新車と同等と言えます。「後に新車として買った人のクルマより、製造年月日は登録済み未使用車のほうが新しかった。」ということもあるかもしれません。「せっかく新車を買うんだから、新鮮なクルマがいい。」という方はメーカーオプションを付けると出来立てのクルマになる可能性が高くなります。嫌がられますが。売れ筋の車種、グレード、装備、車体色のクルマを販売会社は在庫として仕入れますので、あまり他人が付けないオプションを付けると販売会社の在庫から外れます。ただし、販売会社も全国ネットで繋がってます。他県の販売会社に在庫がある場合は、そのクルマとなります。販売会社としては自社の古い在庫から販売していきたいので、自社在庫のクルマを「特選車」や「店長おすすめ車」として特別値引きを設定し売れやすくしています。知ってました?

⑤未使用車の納車準備

普通の中古車だと前オーナーが使ってましたので、だいたいの装備が揃っています。フロアカーペットやドアバイザー、オーディオまたはカーナビ、運が良ければリモコンエンジンスターターやスタッドレスタイヤがある場合も。ETCなんかもそのまま付いていることが多くなりました。(それを使用する時はETC再セットアップをお忘れなく。)しかし、未使用車となれば登録しただけで誰も使ってませんので工場出荷状態のままです。そこで装備品を付けていくことになります。今回のお客様はカーナビを付けることになりました。TVはフルセグを希望されました。あとはフロアカーペット。ちなみに今回のムーブカスタムの場合「ナビアップグレードパック」付車なのでステアリングスイッチとバックカメラが既についております。余談ですが新車注文書でオプションを付ける場合、支払いが現金払いなら止めておいた方がお得です。新車注文書でオプションを計上するとオプション価格に取得税が掛かります。フロアカーペットなど簡単に取り外せるものには掛かりませんが、ねじ止めされているようなカーナビやリモコンエンジンスターター、ETCなどは注文書ではなく、後から別で注文したほうが賢いですよ。

⑥お得感は?新車と比べてどうなのよ?

今回のムーブカスタム、正式には「ダイハツ ムーブカスタム X ハイパーSA(スマートアシストの略)Ⅱ 4WD」と言います。車体色は特別塗装なので新車時には21,600円高くなります。そこにカーナビとフロアカーペットをお付けして、希望ナンバー手数料、会場手数料、登録手数料、代行落札手数料、陸送費を含めた総額は約165万円でした。直接販売店へ聞きに行くのも気が引けるのでダイハツさんの公式ホームページでオンライン見積してみました。マイナーチェンジ後なので一概にピッタリした比較とは言えませんが、同等のグレードである「ダイハツ ムーブカスタム Xリミテッド SAⅢ 4WD 車体色パールホワイトⅢ」に装備はフルセグナビ(純正)フロアカーペット(純正)を付けて見積書を作ると約190万円になりました。その差約25万円ですが、こちらは車検が11カ月短くなります。しかし、軽自動車の車検費用は6~7万円程度です。受けてしまえば車検が2年延びますので、逆に新車で買うより13カ月長くなります。「自分はまっさらの新車じゃなきゃイヤだ!」という方でなければ、断然アリです。ただし新車を買う方を否定するつもりは全くございません。新車には新車の魅力があります。選ぶのは貴方です。

⑦今回の成功を分析

今回の「登録済み未使用車落札」は成功だと言えます。その理由は「お客様が喜んでくださっている。」これに尽きます。では、なぜ成功できたか分析してみました。まずは、車種が明確に絞られていた事。今回のお客様が最初に訪ねてこられた時、希望車種はホンダN-WGNでした。カーセンサーかグーネットを見て画面プリントしたものをお持ちになってました。その後、お客様は実際にホンダ販売店へ試乗に行き、ダイハツ販売店にも試乗に行ってムーブカスタムが気に入られたそうです。車種が決まっていると私も見つけやすいです。次に会場が近かった事。今回のオークション会場はTAA(トヨタオートオークション)東北会場でした。福島県郡山市にあります。陸送費が安く済みました。次に予算が適正であった事。私は相談に来られた方に希望車種の落札相場をお見せします。だいたい同じ金額ですが多少の高低差があります。どこを基準に考えるかと言えば「最高価格より少し下」が正解です。最安値を見てしまえば「自分もこの価格で買いたい!」と思うのは当然ですが、目的のクルマを手にするには最高価格より若干低い価格を入札限度にした方が成功率が上がります。今回のお客様の入札限度額は135万円でした。結果は128.7万円で落札致しました。その時見ていた相場表は最低価格が124万円、最高価格が138万円、平均価格は128万円でした。もしも平均価格で設定していたら7,000円差でセリ負けしてました。入札は熱くなってもいけませんが、ケチっていても買えません。今回のお客様はオークション向きの方でした。あとは何と言っても購入動機。息子さんがご結婚され、お嫁さんのおクルマの走行距離も25万キロで限界だったので、奥様のおクルマを買い替えてお嫁さんに譲るということでした。本当はご自分のクルマをクラウンアスリートにしたかったそうです。ゆくゆく私が最高のクラウンアスリートを仕留めて参ります!

研究報告書3・後悔しないクルマ選び

①用途と程度のバランス

クルマを選ぶ時には「誰がどのように使うか?」を考える事が重要だと思います。お子様が免許をとって初めて買うクルマである場合や、奥様がパートの通勤や買い物に使うクルマであったり、家族のドライブで使うとか、ちょっとした畑を持っていて農作業に使いたいなど、用途によって予算を考えるべきです。私としては是非ともクルマを「趣味」として持って欲しいのですが、何台もクルマを所有するのも大変ですので、趣味と兼用できる実用的なクルマを一台選ぶのが「飽きないクルマ」になるのではないかと考えています。私は以前に現行エクストレイル(T32型)と一世代前のエクストレイル(T31型)を立て続けに乗りましたが「飽きないクルマ」はT31型エクストレイルでした。今すれ違ってもT31型の方がカッコイイと感じます。あくまで個人の意見ですが、SUVを考えた時に、悪路を走破するような「ワイルドさ」が欲しいと思うのは私だけではないと思います。近頃のSUVは、どう見ても「舗装路」しか似合いません。流行のデザインは繰り返される傾向にあるので、再びワイルドなSUVが誕生すると思います。T31型は良いですよ。落札相場も落ち着いてきました。

②オークション会場の評価だからといって、信用してはいけません。

いわゆる「事故車」というクルマは、必ず流通しています。業界では「修復歴有り車」と呼びます。オークション会場では「R点」という評価になります。当研究所の展示車両は、仕入れる段階で修復歴車を除外してクルマを選んでおりますが、オークション会場の検査官が修復跡を見逃す場合も稀にあります。なので、落札したクルマが到着したら直ぐに確認しなければなりません。クレーム期間内であればキャンセル、もしくは落札価格の減額が可能だからです。判定が際どい場合、第三者機関に依頼して判断してもらう事もあります。

③後悔しないクルマを買うには

私は事故車をお勧めしていません。あんまりクルマに詳しくない方は、修復歴無しのクルマで、評価点4.5点以上のクルマを買われることをお勧めします。4点でも良いのですが、大抵は軽めの鈑金修理が必要になります。3.5点だと、どっか壊れてます。3点以下は、きっと後悔します。なんなら軽めの「修復歴有り車」の方が安く変える分お得かもしれません。「オレは気にしないから大丈夫だよ。」という方でもお勧めしません。4点以上のクルマを狙って下さい。それでも「今回はどうしても安く上げたい。」という方は、落札をお引き受けさせて頂きますが、ある程度の余裕を持って入札限度額を決め、不具合箇所の修理に充てられる費用を残しておくことを強くお勧めいたします。私にできる範囲の修理でしたら、お力にもなりますし。

④事故車を落札する特殊な例

うちのミニキャブバン(4WD・AT車)は、あえて事故車として出品されていたクルマを落札しました。リヤフェンダーが事故ってます。仕事上どうしても荷物が沢山載せられて、4WDで、維持費が安い軽自動車が必要だったので。減ったタイヤを運んだり、携行缶のガソリンを買いに行ったり、冬場には灯油なんかも買いに行きます。それと、この辺りのゴミ収集時間は早く、研究所がオープンする前に収集車が過ぎ去ってしまいます。だから私はミニキャブバンで自宅近くの収集所に運んでいます。多分、夏には趣味の釣りにも使うでしょう。とても便利。まともに評価点がついている軽バンの4WDは、古くなっても値段が落ちません。仕事で近場を、たまーに乗るくらいだったら「事故車でもいいや。」と思って買いました。結果、すごく良かったです。雪道なんかは「多少ぶつけてもあきらめがつく。」という理由で、前に乗っていたエクストレイル4WDより安心して運転できました。ちなみに落札価格は46,000円でした。「こうゆうクルマ、欲しい~!」という方は、研究所へお越しください。これはこれでお役に立てる事だと思いますので、喜んでお引き受け致します。

研究報告書2・自動運転とライドシェア

①理想のクルマ社会

世界中で知恵を絞り、開発が進められている自動運転。是非とも実現させて欲しいと願っております。人が運転するよりも人工知能が運転した方が、事故を起こす確率も遥かに少ないと言います。人工知能が事故を起こす確率は、ほぼゼロ%だそうです。昨今問題となった「あおり運転」も「アクセルとブレーキの踏み間違い」も起きません。タクシー運転手に対する暴行事件などもなくなります。ライドシェアと組み合わせれば何よりも便利です。都心のように分刻みで電車やバスが走っている便利な交通機関が、どのような過疎地でも可能になります。私のイメージとしては、自動運転のクルマは個人が所有するのではなく、国・または地方の自治体などが各地域の利用状況に見合った台数の車輛を買い上げ、各地域に配置して誰でも使えるようにする。早朝でも深夜でもスマホやインターネット、あるいは「専用ボタン」的なものを配布し、クルマを呼び出して利用する。料金は1㎞あたり10円くらい。そんな時代が来れば多くの人々が恩恵を受けると考えています。免許を持たない一人暮らしの方の買い物にも便利ですし、お子様やお年寄りの通学・通院の送り迎えから解放され、フルタイムで働けるようになったり、自分の趣味に時間を使えたり。

②クルマを持たないメリット

自動運転&ライドシェアが普及すれば、単なる移動手段としてクルマを所有している方は間違いなく大きなメリットとなります。クルマを所有しなかったとしたら、クルマの購入費用がなくなります。ガソリン代がなくなります。車検代がなくなります。オイル交換などのメンテナンス費用がなくなります。自動車税がなくなります。任意保険料金がなくなります。予期しなかった故障などの突発的な出費がなくなります。何よりも交通事故を起こすリスクがなくなります。ちょっと考えただけでもメリットはこんなにあります。クルマを購入してから廃車にするまで、維持する費用は車両代の8倍とも言われています。(純正部品を使用し、一般的なディーラーなどでメンテナンスを続けた場合)コンパクトカーでもナビなどのオプションを付けて総支払額が200万円を超える事もありますから、一台のクルマにかかる維持費は8倍だと1600万円になります。田舎だったら、ちょっとした家が土地付きで買えます。

③クルマを持つのは損なのか?

自動運転&ライドシェアが普及した後、クルマを持つのが損か得かは、貴方次第です。欲しければ買い、要らなければ買わなくてもいいですし。今のところ地方で生活する私たちは、選択肢なくクルマを所有するしかありません。本当はクルマが好きじゃないのに持っている方もいるでしょう。体力の衰えを知りつつも、運転している高齢者の方もいるでしょう。そういった方々は「クルマをもたない。」という選択も選べるようになります。もっと趣味や生活を豊かにする方面にお金を掛けられます。

④それでもクルマを持つ理由

多分、自動運転&ライドシェアが普及した後も私はクルマを持ち続けます。そういった方も、おそらく圧倒的に多いでしょう。これからの方は分かりませんが、我々世代にとってクルマは必需品です。人生の半分以上、クルマを持ち続けました。メインは移動でしたが、クルマの価値はそれだけではありません。自分で運転しないと見つけられないモノがあります。思い出だったり、爽快感であったり、楽しみであったり、発見であったり、人それぞれ何かしらあったと思います。私は国道4号線沿いにて、皆さんのクルマを拝見させていただいておりますが、日曜日になると面白いクルマがいっぱい走っています。フェラーリや、ダルマセリカやスカイラインなどの旧車だったり、鮮やかにペイントされたカスタムカーや、珍しい外車など。思わすガン見してしまいますが、どうか気を悪くなさらないでください。こういった方々は自動運転&ライドシェアが普及した後も間違いなくクルマに乗るでしょう。

研究報告書1・EVについて

①電気自動車のこれから。

実は、当研究所にはEV用充電器があります。(普通充電器ですが。)施設の設計段階から「電気自動車の時代は必ず来る!」と思ってたので取り付けることにしてました。後から付けると8~10万円程度費用が掛かりますが、新築時だと3万円程度で付けられます。私たちが現在手に入れられる電気自動車と言えば、一番現実的なものとして日産リーフしかありません。しかし、今後は他メーカーからも発売が予想されます。楽しみです。オークション相場を見るとリーフの初期型、平成23年式で10万キロを超えたものは20~30万円代。相場の下落が激しいクルマとしても一時話題になりました。バッテリーの劣化により航続距離が極端に短くなってしまう事が原因のようです。初期型だと確か航続距離は200㎞程度だったと思いますので、半分の劣化だとして100㎞、現実的な乗り方をして最悪50㎞だとしても車検が残っているリーフを30万円以下で買えればどうなんでしょう?一日に50㎞以上走らない方の場合エンジン車と比較してコストダウンできるでしょうか?会場手数料、陸送料金、販売諸費用等を含めて乗りあがり50万円程度として、コストパフォーマンスを考えてみましょう。

②電気自動車の利点

電気自動車のメリットとして、メンテナンス費用が低く抑えられる事が挙げられます。オイル交換も無いし、プラグ交換もエアクリーナー交換もありません。マフラーも最初からありませんので、穴が開く心配がありません。ブレーキやワイパーゴム、タイヤなどの消耗品のみ心配していれば良いのです。ここは大きな利点です。そして、自宅で充電が可能なのでガソリンスタンドに行く必要がない事。昔と比べガソリンスタンドは減っています。人口減少にクルマの燃費向上が重なり閉店されるガソリンスタンドが多いようです。クルマが必要な過疎地でこそガソリンスタンドは必要ですが、どんどん減っています。「近所のガソリンスタンドは大丈夫かな?」と言う心配から解放されます。余談ですが、ガソリンスタンドにEV充電器やFCV充填器などを設置する時の規制が緩和されるみたいです。ますます乗りやすくなりますね。後は排気ガスがない事。「救急車がEVになれば、排気ガスを出さないので手術台の横まで患者さんを運べる。」と言う話を聞いたことがありましたが、現実的にはブレーキダストが出ますので手術室の前までとなるでしょうが、それでも一刻を争う場合は利点と言えます。

③電気自動車の欠点

知人がEVに乗っていました。彼はある夜ちょっとした用事で過疎地の山道を走っていました。その日は大雪で道路は雪が積もっており、途中でクルマがスタックしてしまいました。なんとか脱出しようと試みましたが、タイヤが空転して脱出できません。周りには民家もなく一人で雪道と格闘していると「電欠」になりました。EVの最大の欠点は、バッテリーが運転条件に左右される事です。ヘッドライトやエアコンを使うと極端にバッテリーを消費します。雪の降る夜ですからヒーターもヘッドライトも使いますし、タイヤを空転させていたので尚更です。彼は奥様に電話をして迎えに来てもらうことにしました。しかし、その途中で奥様もスタックして立ち往生してしまいました。二人が救出されたのは翌朝5時頃だったそうです。奥様は普通の軽自動車だったのでヒーターが使えて寒さだけは凌ぐことができましたが、彼は冬山の車内で凍えていました。下手すりゃ凍死しているところです。雪の降る地域でEVに乗る場合、こういったリスクも頭に入れておいた方が良いです。理想的なのはエンジン車と併有することですね。道路状況に応じて使い分ければ安心です。

④電気自動車を買ったとして。

うちには営業車としてBMWミニクーパークラブマン6MTと荷物運搬&雪道用のミニキャブバン4WDがあります。リーフを仕入れれば営業車として使いますからクラブマンとリーフのランニングコストを比較します。営業車といっても私は外回りの営業活動をしない来店対応型なのでほぼ通勤にしか使ってません。ここ半年のクラブマンのガソリン代は合計で35,352円でした。月平均で5,892円です。計算すると8月から本日まで3,331㎞走りました。月平均555㎞です。バッテリーが劣化したリーフでも問題ないライフスタイルですね。リーフの電気代についてはあくまでも予測の数値になりますが、一回の充電で50㎞走るとすれば11回の充電が必要になります。劣化したバッテリーなので何とも言えませんが色々と調べてみると月に1,000㎞走る方の計算だと電気代は1,600円程度らしいです。そうすると私のライフスタイルでは月に900円程度の電気代で済みます。約5,000円の節約。心揺れますね。

⑤結論として。

結論。今のところEVは「買わない。」となりました。しかし、燃料代の節約で考えれば非常にコストパフォーマンスが高いクルマであることは間違いないと思います。インフラも進み不安も解消されています。ただ、月5,000円節約しても乗り上げ50万円の回収には8年以上かかります。オイル交換費用や、エンジン車特有の消耗品交換費用などを計算しても6年程度は乗らないと回収できません。流石にそこまで行くとバッテリーも持たないでしょう。中古車だし。そもそも「燃料代の回収」という名目でクルマを選ぶのは、ちょっと違うとも思えます。あくまで個人的な意見ですが私の場合、現在のEVに乗ったとしても半年くらいで飽きてしまうでしょう。現在のEVの方向性は、個人が所有する「自家用車」ではなく、自動運転やカーシェアリングなどによる「公共交通機関」あるいは「低コストな移動手段」としての役割に向かっているように思えます。私の趣味性からして愛着が湧くクルマでない事は確実です。ただし、電気自動車の時代は必ず来ます。東京モーターショーに出てたような魅力的なEVが、早く世に出てくれることを待ち望んでいます。

1
Today's Schedule