研究結果報告書

研究報告書1・EVについて

①電気自動車のこれから。

実は、当研究所にはEV用充電器があります。(普通充電器ですが。)施設の設計段階から「電気自動車の時代は必ず来る!」と思ってたので取り付けることにしてました。後から付けると8~10万円程度費用が掛かりますが、新築時だと3万円程度で付けられます。私たちが現在手に入れられる電気自動車と言えば、一番現実的なものとして日産リーフしかありません。しかし、今後は他メーカーからも発売が予想されます。楽しみです。オークション相場を見るとリーフの初期型、平成23年式で10万キロを超えたものは20~30万円代。相場の下落が激しいクルマとしても一時話題になりました。バッテリーの劣化により航続距離が極端に短くなってしまう事が原因のようです。初期型だと確か航続距離は200㎞程度だったと思いますので、半分の劣化だとして100㎞、現実的な乗り方をして最悪50㎞だとしても車検が残っているリーフを30万円以下で買えればどうなんでしょう?一日に50㎞以上走らない方の場合エンジン車と比較してコストダウンできるでしょうか?会場手数料、陸送料金、販売諸費用等を含めて乗りあがり50万円程度として、コストパフォーマンスを考えてみましょう。

②電気自動車の利点

電気自動車のメリットとして、メンテナンス費用が低く抑えられる事が挙げられます。オイル交換も無いし、プラグ交換もエアクリーナー交換もありません。マフラーも最初からありませんので、穴が開く心配がありません。ブレーキやワイパーゴム、タイヤなどの消耗品のみ心配していれば良いのです。ここは大きな利点です。そして、自宅で充電が可能なのでガソリンスタンドに行く必要がない事。昔と比べガソリンスタンドは減っています。人口減少にクルマの燃費向上が重なり閉店されるガソリンスタンドが多いようです。クルマが必要な過疎地でこそガソリンスタンドは必要ですが、どんどん減っています。「近所のガソリンスタンドは大丈夫かな?」と言う心配から解放されます。余談ですが、ガソリンスタンドにEV充電器やFCV充填器などを設置する時の規制が緩和されるみたいです。ますます乗りやすくなりますね。後は排気ガスがない事。「救急車がEVになれば、排気ガスを出さないので手術台の横まで患者さんを運べる。」と言う話を聞いたことがありましたが、現実的にはブレーキダストが出ますので手術室の前までとなるでしょうが、それでも一刻を争う場合は利点と言えます。

③電気自動車の欠点

知人がEVに乗っていました。彼はある夜ちょっとした用事で過疎地の山道を走っていました。その日は大雪で道路は雪が積もっており、途中でクルマがスタックしてしまいました。なんとか脱出しようと試みましたが、タイヤが空転して脱出できません。周りには民家もなく一人で雪道と格闘していると「電欠」になりました。EVの最大の欠点は、バッテリーが運転条件に左右される事です。ヘッドライトやエアコンを使うと極端にバッテリーを消費します。雪の降る夜ですからヒーターもヘッドライトも使いますし、タイヤを空転させていたので尚更です。彼は奥様に電話をして迎えに来てもらうことにしました。しかし、その途中で奥様もスタックして立ち往生してしまいました。二人が救出されたのは翌朝5時頃だったそうです。奥様は普通の軽自動車だったのでヒーターが使えて寒さだけは凌ぐことができましたが、彼は冬山の車内で凍えていました。下手すりゃ凍死しているところです。雪の降る地域でEVに乗る場合、こういったリスクも頭に入れておいた方が良いです。理想的なのはエンジン車と併有することですね。道路状況に応じて使い分ければ安心です。

④電気自動車を買ったとして。

うちには営業車としてBMWミニクーパークラブマン6MTと荷物運搬&雪道用のミニキャブバン4WDがあります。リーフを仕入れれば営業車として使いますからクラブマンとリーフのランニングコストを比較します。営業車といっても私は外回りの営業活動をしない来店対応型なのでほぼ通勤にしか使ってません。ここ半年のクラブマンのガソリン代は合計で35,352円でした。月平均で5,892円です。計算すると8月から本日まで3,331㎞走りました。月平均555㎞です。バッテリーが劣化したリーフでも問題ないライフスタイルですね。リーフの電気代についてはあくまでも予測の数値になりますが、一回の充電で50㎞走るとすれば11回の充電が必要になります。劣化したバッテリーなので何とも言えませんが色々と調べてみると月に1,000㎞走る方の計算だと電気代は1,600円程度らしいです。そうすると私のライフスタイルでは月に900円程度の電気代で済みます。約5,000円の節約。心揺れますね。

⑤結論として。

結論。今のところEVは「買わない。」となりました。しかし、燃料代の節約で考えれば非常にコストパフォーマンスが高いクルマであることは間違いないと思います。インフラも進み不安も解消されています。ただ、月5,000円節約しても乗り上げ50万円の回収には8年以上かかります。オイル交換費用や、エンジン車特有の消耗品交換費用などを計算しても6年程度は乗らないと回収できません。流石にそこまで行くとバッテリーも持たないでしょう。中古車だし。そもそも「燃料代の回収」という名目でクルマを選ぶのは、ちょっと違うとも思えます。あくまで個人的な意見ですが私の場合、現在のEVに乗ったとしても半年くらいで飽きてしまうでしょう。現在のEVの方向性は、個人が所有する「自家用車」ではなく、自動運転やカーシェアリングなどによる「公共交通機関」あるいは「低コストな移動手段」としての役割に向かっているように思えます。私の趣味性からして愛着が湧くクルマでない事は確実です。ただし、電気自動車の時代は必ず来ます。東京モーターショーに出てたような魅力的なEVが、早く世に出てくれることを待ち望んでいます。

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