研究結果報告書

①「車高下げたい病」再発

つい先週までは恐ろしく忙しかったのですが、パッタリとヒマになりました(笑)私は昔から、じっとしている事が苦手です。何もやる事がなくなると、無理やりにでもやる事を作ります。そこで今回は以前からくすぶっていた、営業車インスパイアのローダウンを行います。ホイールを替えた時に患った「車高下げたい病」は一度治まったかに見えましたが、実はインスパイアを見るたびにどんどん悪化していきました。「次ヒマになったら絶対車高を落とす!!」と心に決め、ついにその時がやってきました。タイヤとフェンダーの隙間が多いのは、セダンではちょっといただけません。やっぱりクルマ屋はクルマに対し美意識を持たねばなりません!

②計測・その1

ノーマルの状態をメジャーで測ってみました。タイヤの中心から測る方もいますが、私の場合地上からタイヤの中心を通して測ります。こちらは左後輪ですが71㎝でした。タイヤとフェンダーの隙間は指4本分ぐらい。ホイールを替えてタイヤの面を外側に出したせいで、余計に気になるようになってしまったんですね。私の理想としては指1本から2本分の隙間が理想的です。

③作業開始

ローダウンはドレスアップ手段として基本中の基本。その方法はいくつかありますが、最もリーズナブルな「ダウンサス」を用いて車高を下げる方法を取ります。そもそも今回のローダウンの目的は、単に車高を下げる事なのでダウンサスで充分かと。調査した結果「タナベ製・DF210」という製品をチョイスすることにしました。価格・ダウン量が理想的なのと、乗り心地がノーマルに近いということもあって選びました。もちろん車検対応。

④計測・その2

サクっと交換して少々前後に動かして馴染ませてから、ダウン量を計測します。先ほどと同じく左後輪です。67㎝なので4㎝下がったことになります。もっとダウン量が少ない製品もありますが、2~3㎝のダウン量だと一見ノーマルと変わらず「やったった感」が少ない結果になります。私の場合は自分で交換するので作業工賃は掛かりませんが、一般的なお店で交換を依頼すれば2万円ぐらいは掛かるでしょうか。どうせ支払うなら一度きりにしたいものです。

⑤テスト走行

空気圧を適正に調整し、短めの試乗をします。目的はステアリングの状態や、取付後の異音などを確認するためです。それと後程サイドスリップ量を計測するので、軽く走行しておいた方が正確な数値を測れます。昔のダウンサス(強化サス?)の印象だとゴツゴツした乗り心地で、道路の継ぎ目程度の段差でも拾ってしまう印象でしたが、メーカーの言う通りノーマルを若干シャープにした感じの乗り心地です。ただしコーナーリングは非常に曲がりやすくなっております。ローダウンしたことにより重心が低くなったからでしょうか。適度なロールもあって本当にノーマルに近いですね。久しぶりにダウンサスを入れましたが、10年ぐらい前の物とは別物です。格段に進化しております。

⑥計測・その3

「アライメント」と言っても沢山ありますが私の経験上、サスの交換程度ならサイドスリップだけでも充分かと思います。サイドスリップテスターと言えば、床に埋め込まれた大掛かりな装置しか知りませんでしたが、今はこんな簡易的なものが売ってます。初めて使いましたが、片側ずつ測定するので面倒です。しかし両輪を同時に測る大掛かりなテスターより、個別に狂いを測れるこのテスターはちょっと凄いかもしれません。実は以前から少しハンドルを取られていたのですが、この後原因が判明しました。右は±0だったのですが、左のみ+5でした。車検基準内ですが、せっかくなので調整して左も±0にしました。その後試乗してみると、ハンドルを取られる現象が消えていました。両輪を一緒に測る従来のテスターでは、この事には気付けなかったと思います。

⑦「車高下げたい病」完治

おかげさまで。というか当たり前ですが、欲求は満たされ病は治まりました。手軽にドレスアップできるダウンサスは便利です。ただ本当にコーナーリング性能を上げて楽しみたい場合には車高調がお勧めです。車体の高さは勿論ですが、減衰力も調整できるので足回りの固さなども好みやコースによって変えられます。しかし私の周りで車高調を使用している方に聞くと「最初は色々変えてみるけど、気に入ったセッティングに辿り着いたら全然いじってない。」というのが現実のようです。でも理想の足回りを手にする事が出来るという利点は車高調にしかありません。私が若い時には固定式の足回りを3セットぐらい持っていて、走りに行く峠によって交換したりしてました。慣れているので30分もかからず交換してましたが、今にして思えば面倒なことをやっていたものです。

⑧面イチ

車高を下げるとキャンバー角といって、タイヤが「ハ」の字に傾きます。それによってタイヤが車体の中に入っているように見えて美しくありません。ダウンサスの特徴なのですが、時間の経過によって徐々に車高が下がります。安定して下がらなくなるまで一月程度かかります。安定したらどれぐらい中に入っているのかを計測して、ちょうど良いところまでタイヤを外に出す(これを面(ツラ)イチといいます。)ようにすればとりあえず完成です。

⑨違法行為

真面目な話をします。「道路運送車両の保安基準」というものがあります。これはきちんと守らなければなりません。この法は熟考されて創られており、学んでみると全ては「安全」に繋がります。そして時代背景を考慮したり、新たに発覚した事柄などを踏まえた上で、足りない部分を補充したり大袈裟すぎた部分は緩和したりして常に変化しています。ドレスアップは稀に間違った判断で、迷惑な違法行為になる場合があります。この法律をよく学んだ上で安全で素敵なドレスアップを楽しんでください。迷った時は各管轄の陸運支局に電話すると丁寧に教えてくれます。私に聞いて下さっても結構ですが、こっちの方が確実です(笑)