研究所の休憩室

クルマは娯楽の道具として考えた方が楽しい理由
クルマの楽しみ方

クルマの楽しみ方

一口にクルマを楽しむといっても人それぞれ楽しみ方は違ってくると思います。ドライブを楽しむ人もいれば、アウトドア用品を積んでキャンプに出掛けたり、買い物や観光地へ出掛けたり。ちょっと変わった楽しみ方だと「眺める」という方もいます。これまたディーラー時代の話ですが転勤先で工場長をさせて頂いていた時の話です。スカイラインGT-R(R34)をご所有のお客様がいらっしゃいまして、私どもに車検をご依頼いただいておりました。5年も経っているのにすごくキレイで走行距離は2,000㎞以下だったと思いましたが、ずいぶん昔の事なので記憶が定かではございません。数百キロだったような気もします。もちろん名車と云われるクルマなので乗らないのは勿体ないような気もしますが、とにかく大事にされていることは一目で分かります。どういった方が乗られているのか担当の営業マンに尋ねてみると、とても忙しいお仕事をされている方で(職業は個人情報保護の観点から非公開とします。)収入もかなり高いそうです。室内にクルマをしまえるように造った家で暮らし、スカイラインGT-Rは常に家の中にあるそうです。で、一日の終わりに晩酌をしながら大切にしているスカイラインGT-Rを眺めるのだそうです。私もこういった方は何名か存じ上げております。室内とまでは行かないにしてもガレージで同じような事をして楽しんでる方、いろいろなクルマを何台も新車のような状態で保存されてる方、値上がりを期待して投資目的でクルマを所有される方など。クルマの楽しみ方は本当に人それぞれだとつくづく思います。

私としてはクルマは乗って楽しむのが一番好きです。運転も好きだし出掛けるのも好きだし眺めるのも好きですが、でもやっぱり運転が一番ですね。エンジンのレスポンスとかクルマ自体のコーナーリング性能などを堪能しながら運転する。これです。かと言ってあんまりスピードは出さないです。事故は嫌だし、ガソリン高いし、急いでいるわけでもないですし。写真は私の愛車、BMWミニクーパーS6速マニュアルです。母畑ダムの方へドライブに行きました。ミニ好きの方ならお分かりかと思いますが「ゴーカートフィーリング」の異名を持つ第一世代です。小さなボディに1600㏄のスーパーチャージャー付エンジンなのでもちろん十分速いクルマですが、私が気に入っているのはコーナー性能。ガッチガチの足回りではなく(と言っても普通のクルマより相当固め)適度にしなやかでヘアピンカーブを抜けるのが楽しくなるクルマです。マニュアル車という事もあって連続コーナーでは法定速度内でもエキサイティングなドライブが楽しめます。このクルマは買って良かったと思います。故障が多いことで嫌厭されている第一世代ですが、デザイン的に根強い人気を持つクルマです。実際に乗ってみますと故障はほとんど無いです。ABSセンサーと左のドアミラーが壊れたくらい。あと、純正にさえこだわらなければ部品も割と安いです。修理も思ってたより簡単ですし。そういえば私の場合、壊れたクルマを直すという楽しみ方もありましたね。ちょっと変わった楽しみ方をするのは私も同じでした。