研究所の休憩室

クルマは娯楽の道具として考えた方が楽しい理由
クルマの価値観

クルマの価値観

クルマを使って楽しむのは何も運転する事だけではありません。コロナ禍で何かと制限されてしまいますが、どこかへ出掛けて美味しいものを食べたり温泉に浸かってみたり素晴らしい景色を見たり途中の会話を楽しんだりと思い出作りだってクルマの楽しみ方だと思います。私だって運転も好きですが、たまには珍しいものを観たりしたいし一泊か二泊して羽を伸ばしたりしたいです。ただ私の場合移動する空間に他人がいる事が苦手でして、バスや電車での移動よりはクルマで行く事を選びます。沖縄へ遊びに行った時も空港からはレンタカーで動きましたし。目的地についてから地元の方と話したり、よそから来た観光客の方と話すのは好きなんですが、移動中はプライベートな空間であって欲しいと思ってます。その方が目的になかったサービスエリアや道の駅など、気軽に寄れるので新たな発見も出来たりします。ご賛同いただける方も多いのではないでしょうか。特に福島県など電車やバスは少ないですし、完全なクルマ社会です。子供のころから家にはクルマがあって、家族で出かけるときは当然のようにクルマでしたから尚更なのだろうと思います。人に慣れていないという訳でもないのですが、クルマの方が落ち着くというか。

そして大人になり自分でクルマを持つようになると、移動している間も楽しもうと考えて装備を追加したり、グレードアップしたり、クルマごと乗り換えたりするようになります。クルマが好きな人と、そうでもない人の差はここにあるかもしれません。目的重視か移動重視か。あるいは両方の場合もあると思いますが、移動中に楽しみたい気持ちが大きい方はクルマ好きになりがちなのでは。私が今まで出会った方の中で印象に残ったのは、夫婦で車中泊をしながら桜前線を追いかけるって言ってた方がいました。すごく楽しそうです。ちなみにクルマは日産プレサージュでした。ご夫婦なら十分な広さです。あとは電気自動車のお客様です。日産リーフが出始めた頃で、航続距離も短く充電スタンドもまだまだ少なかったころにお買い上げ頂きました。奥様のご実家が会津若松という事で、どのルートをどのようにして走るか入念に計画を立てるという、リーフの弱点を逆手にとった楽しみ方をしておられました。奥様の里帰りがゲームになるわけです。今では充電スタンドも沢山あるし、それどころか増えてく一方だし、当時ほどのスリルは味わえないでしょう。つまりこの方は2度と出来ない難しいゲームを、年に数回の奥様の帰省で楽しんでいたという事です。更にこの方の凄いところは、団地住まいで自宅に充電器が作れなかった事です。それでもリーフを選ぶとは、普通なら誰もが避けたい環境ですよね。まさに強者です。

ドライブばかりではなく、通勤や普段の買い物などでもクルマをご使用される方がほとんどかと思います。どうせクルマに乗って移動するなら、移動自体を楽しんで通勤や近所での買い物も楽しくなるように仕上げていくとクルマの価値観は格段に上がると思います。