こちらは既に展示されておりますが、やはり状態を知っておくのは大事だと思って点検してみました。このクルマを仕入れたころは展示前に点検するということはしておりませんでした。遅ればせながら早速点検してまいります。
こちらのムーブカスタムは走行距離30,416㎞と少なめです。とてもキレイな状態です。
続きましてスパークプラグ点検です。問題はありませんでした。
拡大した画像です。展示車なので若干かぶり気味でしょうか。でも問題ないでしょう。
最近のエンジンはプラグコードではなくこちらのイグニッションコイルがついております。問題があるかどうか見た目では判断できません。10万キロ前後で突然壊れます。(その前に壊れる物もあれば、ずっと壊れない物もあります。)これは定期点検を受けていてもまず防ぐ事はできません。心配なら10万キロ近くなったら交換しましょう。
まあキレイなほうだと思いますが納車前は当研究所の規定により交換してお渡しいたします。点検して思ったのですが前オーナー様はあまりスピードを出さない慎重な方だったと思います。詳しくは後程。
エンジンを知るのに大事なところです。これまでのオイルメンテナンスがどうだったか分かります。早速ですが覗いてまいります。
タイミングチェーンとカムシャフトです。
どこでしょうここは?エキゾースト側のカムシャフト上部近辺です。No1シリンダーのあたりです。場所はさておき汚れ具合を見ましょう。
こびりついた汚れはなさそうですね。記録簿によれば年間走行距離は3,000㎞程度で2年に一度の車検時にオイル交換してます。ディーラーではありませんが地元の指定工場で毎回車検を受けております。5~6,000㎞毎の頻度ですが軽自動車のオイル交換サイクルは3,000㎞が理想です。「でもまあ壊れることはないでしょう。」という程度のサイクルでは交換していたようです。
距離が少ないので亀裂や損傷はありません。おそらく新車からのベルトでしょう。ちょっと緩い気がします。もう少し張った方がいいです。これだと雨の日軽く鳴きます。納車の時には調整いたします。
右前のブレーキを分解します。ブレーキの液漏れや引きずり、パット残量や異常摩耗なんかを見ます。ブレーキホース&パイプの状態、各ブッシュ類、ブーツ類も診ます。ハブベアリングに関しては分解せず手で回してみたりタイヤを外す前にガタを点検したりします。分解したついでに摺動部に給油したりブレーキパットの面取りをします。今回はやってません。なぜならお渡しする直前にやった方が良いから。一般的にお客様が気になるところはパットの残量じゃないでしょうか。こちらは私の測定で5.0㎜でした。走行距離の割に減りが早いような気がします。ブレーキの減りは車重や道路状況などによっての影響もありますが、乗り方によるところが大きいと思います。エンジンを点検する限り高回転で使われてきた感じではないのでブレーキを多用した運転なのかと思います。悪い事ではないです。安全運転でよろしいかと思いますが、先の状況を見て不要な加速を避ければもっとよろしいのかと。
ブレーキパットの残量測定ですが私の場合一番減っている部分で測定します。内側のパットの上と下、外側のパットの上と下。その4か所を見比べて一番減っている箇所を点検記録簿に記します。極端に内側だけが減る、あるいはその逆といった場合はブレーキキャリパーの不具合を疑います。こちらはOKの範囲です。
ドライブシャフトブーツ。異常なし。
タイロッドエンドブーツ。若干ヒビがあります。
続いて左前です。
残量は5.5㎜でした。
タイロッドエンドブーツに異常あり。こんな走行距離では珍しい故障。グリスが出てます。やはり点検は重要ですね。
グリスを拭き取ってみました。とりあえず敷地内を動かす分には問題ないでしょう。納車前に左右併せて交換します。同じ状況下で使われてきたので間もなく右もダメになると思います。ヒビもあったし。
後ろのブレーキはドラムブレーキです。前のディスクブレーキより制動力は劣ります。ただし、やりかた次第で凄く良く効くブレーキにすることもできます。ライニングシューとドラムの当たりをきちんと出して適切な隙間に調整してからテスターで測ると違いが数値に現れます。ドラムブレーキでよくある少し踏んだだけでロックするような「カックン」ブレーキとは違います。あれは単なる調整ミス。
ドラムブレーキの中身です。ブレーキパットに代わってライニングシューが付いています。前側の方が先に減ります。残量は3.5㎜でした。ライニングシューは新品時でも4.0㎜程度なのでほとんど減っていません。ブレーキパットは新品だと10㎜くらい。それでも普通はライニングシューよりブレーキパットの方が先に交換時期を迎えます。
こちらはホイールシリンダーです。ブレーキを踏むと油圧によって飛び出しライニングシューをドラムに押し当てます。めくっているのはホイールシリンダーブーツといいます。ここをめくってオイル漏れの点検をします。漏れていればホイールシリンダーASSYの交換か安価に済ませたいならホイールシリンダーカップキットによるオーバーホールです。私が現役の整備士だった頃はオイル漏れがあろうと無かろうと車検時は全数オーバーホールするものでした。
残量は3.5㎜と測定しました。だいたいの整備士は0.5㎜刻みで厳しい方で測定します。こちらも4.0㎜以下ではあるものの3.5㎜以上はありましたが厳し目に判断して3.5㎜。
後ろ側も点検します。ブレーキパイプもありますしエア抜き用のブリーダープラグも付いてます。
続いて左後ろです。
測定値は3.5㎜でした。
ブレーキオイル漏れなし。
下回りの点検です。フロントから覗いていきます。
エンジンオイルパンです。漏れはありませんでした。
ミッション側です。こちらも異常なし。
エンジンの後ろ側です。セルモーターとオルタネーターがあります。
ラジエーター下部です。漏れなし。
左フロントロアアーム。錆が少し気になります。
こちらは右側。同じように錆が発生しております。納車前にシャシーブラックですね。ウィンタースポーツでもやる方だったのでしょうか?その場合4WDを選ぶ事が多いのですが。後で調べます。
マフラーはそれ程さびてません。そういえばマフラー穴あきって昔ほど見かけなくなりましたね。
今度はリア側から覗いていきます。
右リアの足回り。FF車の場合リア側はあまり見るところがありません。異常なしです。
こちらは左側。奥に見えるのが燃料タンクです。ダイハツの場合給油口から燃料タンクにつながるホースに燃料漏れが発生していることがあります。
燃料漏れはありませんでした。ダイハツ車は必ず点検しておきましょう。
やはり錆が気になりますね。
点検して気になった下回りの錆について調べました。あくまでも推察ですが沿岸地域特有の潮風や海水による塩害だと思います。まず前オーナーがこのクルマを使用していた地域は千葉県山武市(沿岸地域)という所。中古車で購入しておりますが新車登録(平成25年)から3年経たないうちに地元のダイハツ販売店にて購入しております。新車点検記録簿の記載状況からみて試乗車か代車上がりの車かと。先ほど新車登録から3年経たないと申し上げましたがおそらく1年以内での購入です。その後前オーナーは年間走行2~3,000㎞の少ない走行距離で使用し、定期点検は受けず隣の隣にある大網白里市(沿岸地域)の指定整備工場で車検だけ受けていたようです。令和元年近辺に何らかの事情で大網白里市と山武市の間にある東金市(沿岸地域)に転居しております。姓が変わっているのでたぶん結婚か離婚。新車登録からずーと沿岸地域で過ごし車検時に下回り塗装の記録はありませんでした。ブレーキオイルやエンジンオイルは交換するけどアドバイスはしない数をこなすだけのやっつけ車検屋です。再度お断りしますがあくまでも推察です。私が販売した時には適切に整備してお渡し致しますのでどうぞご安心ください。もちろん個人情報の処分も適切に。
支払総額:1,519,000円(税込)
年式:平成22年2月
走行距離:51,373㎞
車検有効期限:販売時2年(整備料金は車両価格に含む)
シフト:6AT
駆動:2WD(FF)
乗車定員:4人
直列4気筒DOHC16バルブ
最高出力:120ps/6000rpm
最大トルク:16.3Kg・m/4250rpm
総排気量:1598㏄
燃料タンク容量:40ℓ
燃費:13.8㎞/ℓ(10モード/10・15モード燃費)
ステアリング:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション(前):マクファーソン・ストラット
サスペンション(後):マルチリンク
ブレーキ(前):ベンチレーテッドディスク
ブレーキ(後):ディスク
タイヤサイズ(前):205/45R17
タイヤサイズ(後):205/45R17
最小回転半径:5.1m
英国BMWグループからリリースされる、2世代目となるMINI。MINIの50周年を記念した特別仕様車「50 Mayfair(メイフェア)」が登場。名称はロンドンの地名から名付けられている。専用17インチアロイホイール、スポーツレザーステアリング・シート、ホワイトレザーパイピングのフロアマット、専用ミラーキャップなどを装備し、ボディカラーは、ホット・チョコレート、ペッパー・ホワイト、ミッドナイト・ブラックの3色から選択可能。クラシックな伝統の演出が強調された50メイフェアは台数限定ではなく、2009年11月から2010年9月までの期間限定として販売されていた。
ETC ショートアンテナ 前席シートヒーター フォグランプ リヤフォグランプ
~以下、メイフェア専用装備~
専用レザーラウンジ 専用ミラーキャップ インテリアカラー・ライン インテリア・サーフェス 専用17インチ軽量アロイホイール スポーツステアリング スポーツシート クロムラインインテリア クロムラインエクステリア ホワイトレザーパイピングのフロアマット アディショナルヘッドライト(ラジエーターグリル前にあるフォグランプみたいなヤツ) 専用ドアシルプレート 専用サイドスカットル